※本記事は、獣医師の立場から
高タンパクなキャットフードの必要性と、
どんな猫に向いているのかを解説しています。
普段我々は病気の療法食としてロイヤルカナンやヒルズなどの療法食を処方しますが、
それ以外の目的や腫瘍の際の栄養、食欲不振の際に使えるフードを紹介しています。
猫本来の必要としている栄養や高タンパクを中心に作られたフードは各有名メーカーは少ないと思います。
猫にとって「高タンパク」は特別なことではない
猫は完全肉食動物です。
本来の食性として、
- 動物性タンパク質
- 脂質
を主なエネルギー源として進化してきました。
そのため、
猫にとって高タンパク=不自然というわけではありません。
問題になるのは、
「どんな猫に、どのタイミングで使うか」
です。
高タンパク食が意味を持つ場面
獣医療の現場で、
高タンパク食がプラスに働くと感じるのは次のようなケースです。
- 食欲が落ちてきた
- 体重・筋肉量が減りやすい
- シニア期に入った
- 腫瘍治療中で体力維持が課題
特に腫瘍の猫では、
- 食べない
- 体重が落ちる
- 筋肉が減る
こと自体が、
治療の継続や生活の質に直結します。
「高タンパク=腎臓に悪い」は本当?
よくある誤解として、
高タンパク食は腎臓に悪い
という話があります。
これは一部では正しいですが、
すべての猫に当てはまるわけではありません。
獣医師としての考え方
- 健康な猫
→ 高タンパクが問題になることは少ない - 腎臓病がある猫
→ 状態に応じた配慮が必要
腫瘍の猫でも、
腎臓の数値に明らかな異常がなければ
過度にタンパクを避ける必要はありません。
高タンパク食で重要なのは「量」より「質」
高タンパク食で大切なのは、
- 消化吸収が良い
- 動物性タンパクが主原料
- 不要な副原料が少ない
という点です。
粗悪な高タンパクは、
逆に消化器や腸内環境の負担になります。
【獣医師評価】ジャガーキャットフードとは
ジャガーキャットフードは、
動物性タンパク比率の高さを特徴とするキャットフードです。
獣医師として評価しているポイント
- 動物性原料を中心とした設計
- 原材料が比較的シンプル
- 香りが良く、食いつきが良い猫が多い
位置づけとしては、
「健康〜中高齢期の猫で、
体力・筋肉量を維持したいときの選択肢」
です。
ジャガーキャットフードが向いている猫
- 食事量が減ってきた
- 痩せやすい体質
- 活動的だが筋肉が落ちやすい
- 腫瘍治療中で体重維持が課題
特に、
「食べる量を確保したい猫」
では、
嗜好性の高さは大きなメリットになります。
注意点(必ず知っておいてほしいこと)
- 腎臓病が進行している猫
→ 高タンパク食が負担になることがあります - 血液検査で数値異常がある場合
→ 主治医と相談が必要です
獣医師としては、
「万能なフード」ではなく
「合う猫にとっては力になるフード」
と考えています。
フードを切り替えるときのポイント
- 7〜10日以上かけて徐々に切り替える
- 食欲・便の状態を観察する
- 体重を定期的にチェックする
急な切り替えは避けてください。
よくある質問
Q. シニア猫でも高タンパクで大丈夫?
状態によります。
腎臓の数値に問題がなければ、
体力維持のために有効な場合もあります。
Q. 腫瘍の猫には高タンパクがいい?
「必ず良い」わけではありませんが、
食べられて体重を維持できることが最優先です。
まとめ|高タンパクは「目的を持って使う」
高タンパクなキャットフードは、
- 体力維持
- 筋肉量の保持
- 食欲低下対策
という点で、
正しく使えば大きなメリットがあります。
大切なのは、
「理想的な栄養設計」より
「今日も食べられているか」
という視点です。
👉 高タンパクなキャットフードを検討したい方へ
▶︎ ジャガーキャットフードの詳細はこちら 『ジャガーキャットフード』