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【生理?】子宮蓄膿症で緊急手術をしたトイプードル

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ヒトではイメージがつきにくい病気のひとつに子宮蓄膿症があります。

子宮蓄膿症は子宮に膿が溜まり急に命に関わる、中年齢の雌に多い病気です。

この病気は、手遅れになると命を助けることができなくなるので、

正しく迅速な判断が大切です。

今回は緊急手術で命をとりとめたトイプードルのお話をします。

タイミングと初期症状

まず、子宮蓄膿症は未避妊の雌に発生します。

タイミングは、生理の後の1ヶ月前後がほとんどです。

このトイプードルも、未避妊の5歳で、

生理がいつもより長く続いてるとの稟告でした。

症状は、初期は陰部からの排膿のみで、無症状なこともあります。

あとは、水をたくさん飲むなど、一見長い生理に見えます。

その後菌が全身に回り始めると、熱が出て、元気食欲がなくなり始めます。

ここまでくると手遅れになり得ます。

トイプードルちゃんは、生理が長く続き、生臭いおりものが続くため病院に来ました。

緊急手術?!

経過からすぐに子宮蓄膿症が疑われ、

血液検査とエコー検査で簡単に診断されます。

診断されると、まず抗生剤の投与を行い、

治療方法の相談をします。

治療は第一は外科で、膿の溜まった子宮を摘出すること。

麻酔がかけれない子は抗生剤の内科治療と点滴、排膿を促す注射で治療します。

トイプードルちゃんは麻酔がかけれる状態だったので即日、子宮摘出手術を行いました。

摘出手術後2日入院し、元気になり退院しました。

費用は退院まででトータル約10万円です。

まとめ

動物はヒトと似てますが、予想しないような病気や症状を呈します。

飼い主さまは病気について無知なことが多く、

どうしても気づくのが遅れてしまいます。

その遅れは命に直結します。

なるべくそのような命を助けることができるように、飼い主として知っておくべきことを、まとめていきます。

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