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【どこがいい?】動物病院の適切な選び方~先生・設備・治療費~

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急に寒くなりヒトも犬猫も免疫力の低下から体調を崩しやすい季節になりました。

みなさんはどのようにして動物病院を選ばれていますか?

・家から一番近いから

・先生が親身で優しいから

・設備が整ってるから

・専門医など優秀な先生がいるから

など、様々な理由があると思います。

飼い主さまが満足のいく動物病院を選び、無理のない来院が望まれます。

今回は飼い主さまにとって、動物にとってどのような動物病院を選ぶべきかを獣医師目線から解説します。

動物病院ごとの違い

動物病院を選ぶ際にどの動物病院にするかを考える上で、

動物病院ごとに何がどう違うかを知らないといけません。

動物病院ごとの違いは

・獣医師の数

・獣医師の質や専門性

・設備の違い

・診療時間や休診

・家からの距離

これらを考慮する必要があります。

それぞれについてまとめます。

獣医師の数

獣医師の数は必ずしも多ければ良い動物病院と言うわけではありません。

ひとりの先生でされてる動物病院でも、優秀な先生が診察されていたり、

親身に診察していただくことができます。

しかし、獣医師は医療と違いほとんどすべての検査や処置を自分でしなければいけません。

そのため、ひとりでできる治療やその子にかけれる時間は限られています。

すべての飼い主さま、動物に最善の治療を提供するために、

緊急手術や緊急事態の際にすぐに診ていただけるかはタイミングによります。

獣医師が複数いる動物病院ではその分すぐに対応できる可能性があります。

そのため、その子にかけてあげたい治療内容により選択をする必要があります。

ワクチンや小さな病気は少人数の病院で診てもらい、

大きな病気は人数のいる病院にかかるなどを検討するのがいいかもしれません。

獣医師の質や専門性

獣医師の質は獣医師間でかなり異なります。

それは、獣医師はすべての動物種、分野をひとりで診療しないといけないためです。

ヒトの外科、眼科、歯医者、皮膚科、薬剤師などをすべてひとりで行います。

必ず得意不得意が生じます。

また、よくベテランの先生を希望します、と聞きますが、

ベテランほど優秀とは限りません。

新卒の獣医師はまだ経験は少ないですが、

若い獣医師は勉強熱心であり最新の治療を実施する能力と体力が存在します。

また、ベテランの先生は経験豊富ですが、獣医師によっては治療法が古かったりすることもあります。

そのため、年齢ではなくその獣医師の質を見る必要があります。

また、専門性について、獣医師はすべての分野を担当しますが、獣医師によっては強い専門も存在します。

腫瘍になった場合は腫瘍科、白内障になった場合は眼科専門の獣医師などが在籍する動物病院に受診し診てもらうようにすべきです。

治療法や知識が大幅に変わる可能性もあります。

セカンドオピニオンの重要性については下記のコラムをご覧ください。

命を左右するセカンドオピニオンの大切さ

【経験談】セカンドオピニオンの大切さ~一度は末期の腎不全と見捨てられた猫~

設備のちがい

まず、ワクチンや皮膚を診る上では大きな設備は必要としません。

しかし、ある程度の病気の場合は整った設備がなければ診断することはできません。

動物病院を選ぶ上で最低限あるべき設備としては、

・血液検査機器

・レントゲン

・エコー(超音波)

が必須となります。

また、ある程度高度な治療を行う上で必要となる設備は、

・CT

・内視鏡

です。

病気も診てもらいたいかかりつけ医であれば、上記3つが最低限存在し、

大きな病気の際は下記ふたつを設置している動物病院を把握しておきましょう。

診療時間や休診

診療時間は動物病院によって多少の誤差はありますが、

おおむね9時前後から始まり、夜の7時前後に終了します。

それ以外の時間は、夜間救急病院にかかれるように住所や電話番号を把握しておくのがいいでしょう。

夜間は様々なことで不安になると思いますので、このサイトでその際に役立つ知識やポイントをまとめています。

休診はないことにこしたことはありません。

病気に休みはありませんので、年中無休の動物病院がベストですが、個人の動物病院では不可能なので、

施設はある程度限られています。

家からの距離

これは実は大切で、

どんな病気でかかるにしても、ある程度近い動物病院にすべきです。

理由は、

・移動のストレスが動物にかかり、体調が悪い場合は命取りになりかねない。

・動物は言葉が話せないので、1分1秒を争う緊急事態が発生しやすく、遠いと手遅れになる。

・連日の通院が必要になった場合にヒトにも動物にも負担がかかる。

・そんなに遠くに(1時間程度)行かなくても同程度の治療を受けられる動物病院は存在する。

距離によって助けられた命が助けられなくなることは避けなければいけません。

ヒトの救急車が、1時間かけて優秀な先生の在籍する病院に運ぶでしょうか。

動物はなおさらですので、かかりつけ医の距離は遠くても車で数十分以内の動物病院を選ぶことをオススメします。

まとめ

動物病院はどこも同じ!

では決してありません。

それは、獣医師は全分野をひとりで診るためです。

必ず得意不得意は存在します。

また、動物病院は自由診療なので診察形態や治療費も院長が自由に決定します。

かかりつけの動物病院のオススメは、

複数の獣医師が在籍している動物病院か、または、

信頼できる親身な先生の個人病院と病気した際の大きな動物病院を複数通い分けることです。

通い分けることは失礼ではなく、獣医師は気にしませんので、

大きな病気した際は遠慮なくかかりつけ医の先生に紹介してもらいましょう。

すべての獣医師は、飼い主さまにとって、動物にとって最善の治療を望み治療に向き合っています。

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