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見えてない?猫の瞳孔と視力の低下

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最近は犬猫も長生きになり、この子は20歳!という驚きも少なくありません。

そんな長生きの猫ちゃんは稀にお目めがまんまるで真っ黒な子を見かけます。

加齢による変化であることもあれば、

視力が失われている病気のサインであることもあります。

では、その見分け方、疑われる病気のことをご存知でしょうか?

加齢か病気か?

加齢でお目めがまんまるになっている子は、

虹彩と呼ばれる黒目の大きさを決めている部分が動きづらくなり、

大きなお目めのままになっています。 

これを虹彩萎縮といいます。

この場合は病気ではないので、視力も問題ありません。

しかし、病気の場合は視力がなくなります。

その理由は全身性の高血圧に起因します。

高血圧性網膜剥離

猫ちゃんは高齢になると、高血圧になることがよくあります。

高血圧になると、身体のなかの細い血管、つまり毛細血管が破綻し出血を起こします。

その出血を起こしやすいのがお目めの眼底と呼ばれる部分の毛細血管なのです。

高血圧➡️眼底の毛細血管出血➡️網膜剥離➡️視力喪失=お目めまんまる

なのです。

高血圧は放置するとお目め以外にも腎臓や脳血管などの毛細血管も破綻し身体にさまざまな悪影響を与えます。

そのため早期の治療を必要とします。

治療は降圧薬と原因となる病気の治療になります。

高齢の猫ちゃんが、高血圧になる多くの理由に

甲状腺機能亢進症とよばれる病気があります。

甲状腺機能亢進症と高血圧

降圧剤による治療

高齢の猫ちゃんの高血圧を治療する場合は注意が必要です。

なぜなら高血圧によって身体が慣れており、急に血圧を下げてしまうと身体のバランスを崩してしまうためです。

そのため、血圧や腎臓の血液検査など身体のケアをしっかりし、慎重に低用量から降圧剤を使用します。

よく使用する薬剤は、

・アムロジピン

・フォルテコール(ACE阻害剤)

などの薬剤です。

内服を初めて数日で必ず身体のチェックをするための通院をする必要があります。

そのくらい初期の降圧治療には注意をしてください。

まとめ

高齢の猫ちゃんは高血圧や甲状腺機能亢進症がとても多いです。

しかし、また、高齢になる必要条件と考えることもできます。

つまり、甲状腺機能亢進症や高血圧によって腎血流量が保たれることで猫ちゃんに多い腎不全になりにくかったと考えられるからです。

高齢で高血圧や甲状腺機能亢進症が見つかっても落胆せず、

本人のバランスを保ちながらしっかり付き合うことで更なる長生きを目指すことができると思います。

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