お家の犬猫ちゃんは体を痒がっていませんか?
夏から秋にかけてはノミが爆発的に増える季節なので、
体にノミが寄生し皮膚病を引き起こし、痒みに悩む犬猫ちゃんがとても多いです。
しかし、このノミアレルギーは適切な予防とノラ猫管理を行うことで確実に防ぐことができます。
ノミが爆発的に増える夏~秋の時期に注意すべきことをまとめます。
ノミの生活
犬も猫もノミの感染は極めて多く問題となりますが、
このノミの9割以上がノラ猫を由来とするネコノミです。
ノミは20℃~30℃を好みますので、夏から晩秋にかけて爆発的に増加します。
ノミの生活
・ノミは寿命は約21日
・寄生して5分以内に吸血し、24時間以内に皮膚に卵を産み付ける
・1回の産卵で20~50個の卵を産み付ける
つまり、理論上1匹の雌ノミが感染し、野放しにされると60日後には20000匹のノミが感染することになります。
最も伝えたいことは、
1匹のノミが寄生していた場合は確実に複数寄生しており、ノラ猫予防と駆虫薬が不可欠であるということです。
櫛でノミをとってもまず意味はありません。
症状
症状は主に2つあります。
1つ目はノミに刺されたことによる発疹(紅斑、びらん)
2つ目はノミアレルギー性皮膚炎で、吸血時に皮膚に入り込んだノミの唾液に対するアレルギー反応で、
このアレルギー反応が強い痒みの原因です。
この病態は蚊に刺されて時の反応と同じイメージです。
この皮膚病は主に腰背部またはお腹周りに好発します。
ノミがついていると腰背部かお腹周りに黒いゴマ粒のようなノミが走り回るのが確認できます。
治療~駆虫とノラ猫~
治療としてすべきことは、
①体からノミを駆虫すること
②ノミ感染による皮膚炎の治療
③ノミとの接触をなくす環境管理
この3つです。
特に①と③は正しい方法で達成されない限りノミによる皮膚炎は治らず、
繰り返すことになります。
ノミの駆虫
ノミの駆虫としては、必ず正しい薬を使わなければ治りません。
市販されているノミ予防の首輪やグッズを使用されている子をよく見かけますが、
それでは決して治すことはできません。
市販の製品は駆虫する能力は全くありませんので、しばしば問題となります。
駆虫として獣医師が最も使用するのはフロントラインというスポットです。
これは首筋(本人が舐めれない所ならどこでもよい)の毛をかき分けて数滴たらすことで、皮膚から浸透し体に吸収され全身に広がります。
ノミの駆虫効果は数時間後から現れ始め、次の日にはノミは死滅し、その効果は約2カ月前後持続します。
稀にフロントラインが効かないノミがいるので、駆虫されない場合は動物病院で相談し、ほかの薬を検討します。
フロントラインは
ペットゴーという動物医薬品サイトで安くネット購入できます。
猫用フロントライン 小型犬用(5kg以下)フロントラインアレルギー性皮膚炎の治療
ノミが吸血した影響で起こった皮膚炎が重度である場合、ノミの駆虫に加えて皮膚病の治療も必要とします。
すべき治療としては、アレルギーに対する痒みを抑える治療(短期間のステロイド剤等)と二次感染している場合は抗菌薬等の治療です。
基本的にはノミが駆虫されていれば数日で治ることがほとんどです。
ノミとの接触をなくす環境改善
先述したように犬猫に寄生するノミはほとんどがネコノミであり、
野良猫からうつります。
そのため、お住いの近くにノラ猫がいる場合は、ノラ猫と接触しないようにし、お家の近くにノラ猫が来ないように環境改善を行います。
その方法としてはノラ猫の健康に影響がない方法でなければいけません。
最近は超音波でノラ猫を寄せ付けない
【猫よけ番人くん】などがよく用いられていますのでご参考まで。
まとめ
犬猫にとってノミは簡単に防ぐことができる一方で、
予防がされてなければ高い確率で感染します。
また、ノミやダニはノラ猫が主に媒介し、皮膚病以外にもさまざまな感染症を媒介するのでしっかりと管理する必要があります。
特に夏から晩秋にかけては爆発的にノミダニが増えますので、ぜひ予防をしてあげてください。
冬はかなり数が減少しますので初夏から晩秋をしっかりしていただければ問題ありません。
そのほかのノラ猫が媒介する病気については下記を参考にしてください。
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