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【3~6カ月齢】子犬のしつけ~社会化・甘噛み・排泄~

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犬の性格は遺伝と環境の影響を受けます。

飼い主を噛んでしまったり、他人にガウガウ吠えてしまったりするのは、

多くはその社会化や思春期の時期の過ごし方に問題があります。

この時期にしっかりと教育ができた場合はとても飼いやすく、いい子に育ちます。

今回は、生後3~6カ月の子犬のしつけでのポイントと、してはいけないことをお話しします。

生後3カ月までの過ごし方

ブリーダーさんによっては早期から親離れをさせる方がおられますが、

生後2か月(厳密には8週)までは愛情深い母親と同居し、兄弟間で遊びを行うべきです。

これらの環境は精神的に安定した子犬になるために重要であり、

早期母子分離は将来的に様々な問題を引き起こします。

そのため、子犬を検討されている方や、お家で生まれた子犬は2カ月まではぐっと我慢し親と過ごさせます。

社会化期(生後3ヵ月)の過ごし方

社会化期は、社会的関係の構築や異種動物を受け入れる大切な時期となります。

この時期の過ごし方に問題があると将来的に飼い主や,他の動物を受け入れることができなくなります。

この時期にまず行うべきことは、

社会に慣れること

ワクチン接種が終わるまでは部屋から出してはいけないという獣医師もいますが、

心の成長において、この時期にしっかり社会を経験し人と共に様々な経験をすべきです。

他の動物との接触に注意し社会に慣れてもらいます。

体罰をしない

しつけには正の報酬と負の罰という方法があります。

つまり、正しくできた時にご褒美、ダメなことをした場合に叱ることです。

しかし、子犬のしつけにおいてこの体罰は、ほとんどの場合何が悪かったか理解できず、

信頼関係の構築に支障をきたし、学習能力が低下します。

子犬への体罰は行ってはいけません。これはとても大切です。

共通のコマンドを覚えてもらう

つまり、『お座り』『待て』『伏せ』です。

これにより、ヒトと犬との共通の言語をもちコミュニケーションをはかることができます。

単に芸を覚えてもらうことが目的ではありません。

下のサイトにも専門家のレクチャーがまとまっていますのでご参考まで。

かみぐせを治す方法

先述したように、『噛んだら叱る』は絶対にしてはいけません。

この方法ではなぜ叱られるのか理解できず信頼関係が崩れます。

犬にとって噛むことは犬の正常な伝達手段で、自己表現です。

噛まない犬に育てるために以下の2つのポイントを訓練します。

咬みつきの抑制

乳歯が生えそろい永久歯に生え変わる頃までは、歯がむずがゆくどうしても甘噛みをしてしまいます。

甘噛みをする場合は、無視しその場を立ち去ります。

本人が咬むことは嫌われることだと気が付くまで続けます。

これは2~3週間必要でありお互いの忍耐勝負です。

その次に、咬んだ時に「痛い」と大声で叫びます。いままでの子犬との生活で一番大きな声をだすことで、咬むことはいけないことだと気付かせます。

子犬とはいつも穏やかに接し、「痛い」という声に子犬が敬感に反応するようにします。

この際、犬を叱ったり体罰を与えるのではなく犬自身に学習してもらいます。

犬はとても賢いので、辛抱強く反復することでかならず学習します。

アウト&フェッチ

犬は基本的に一度口にくわえたものを離そうとはしません。

特に捕食性の強い犬や、支配性の強い犬は教わらなければ口にくわえた物を離すことができません。

そのため、社会化期から成犬になるまでの間に、咬んでいる力を意識して抜くことを学習させます。

咬んだ物を離すことを「アウト」、くわえることを「フェッチ」とし号令をかけて練習します。
(1)犬がくわえたがるポールやオモチャをくわえたらフェッチと号令する。
(2)犬がくわえているボールやオモチャの横に、犬がもっと関心をよせる食べ物等を置き、犬がすすんでくわえている物を離したら、アウトと号令する。

ここで重要なのは、犬の自発性にまかせ、強制的に取り上げないことです。

咬むことは決して本人が悪かったり性格のせいではありません。

本能としての『咬む』行為に間違った生活習慣(しつけ)が続くことで咬み癖につながるのです。

しつけ教室

ここまでまとめてきたように、1歳までのしつけはその後の犬生に大きく関わります。

逆に言うと1歳までの飼い方でその子のほとんどすべてが決まります。

そのため1歳までの短期間だけのしつけ教室はとても有意義であると言えます。

近くの動物病院などが行っている場合がありますので、積極的に参加すべきです。

また獣医師監修で行っているしつけ教室の

【こいぬすてっぷ】

は在宅で行えるので受講しやすく、

ご都合の合わない子犬の飼い主様にはお勧めしています。

まとめ

犬と一緒に生活していると様々な問題行動に頭を悩ませることがあります。

しかし、そのような問題行動のほとんど(すべて)は後天的なものであり、

特に今回お話しした子犬の社会化期に問題があることが多いです。

犬はヒトとの関係は長い歴史があり、犬はオオカミと違いヒトに従順です。

犬と共に生活されている方は、犬の本能に関して正しい知識を持ち、犬の心を正しく理解し生活することができれば、

必ず犬とヒトは良好な関係を構築できます。

ヒトと犬がより双方にとって幸せな日々になるように、少しでも参考になりましたら幸いです。

犬猫の問題行動として最も多い『分離不安症』について下記のコラムでまとめます。

犬猫の分離不安の診断と治し方

実は多くの犬猫は分離不安症をもっています。

愛情が深ければ深いほど患います。

一度おうちの子は当てはまらないか確認してみてください。

・留守番をすると吠え続ける・ホテルに預けると下痢になる・飼い主がいないと落ち着かない・手先をずっと舐めるこれらに当てはまるわんちゃん猫ちゃんは、少しずつトレーニングによって改善できます。この[…]

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