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【どうする?】犬の口の中に腫瘍を見つけたらすべきこと

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ヒトも犬猫も年齢を重ねると腫瘍の発生率は上がります。

これは避けられない遺伝子変異の確率論です。

特にわんちゃんの場合は高齢になると、口の中にできものができることが少なくありません。

見たことなければちらっと覗いてみてください。

綺麗な歯茎でしょうか?

もし口の中にできものがある場合はどのようなことが考えられ、

どうすればいいでしょうか?

手遅れにならないようにすべきことお伝えします。

悪そうな見た目

犬の口の中のできもので悪性腫瘍にはツートップあります。

ひとつは圧倒的に多いメラノーマ(悪性黒色腫)

つぎに扁平上皮癌です。

メラノーマは、メラニン(シミのようなもの)をもった細胞の腫瘍なので写真のような黒い見た目をしています。

メラノーマの肉眼写真

つぎに多い扁平上皮癌はメラノーマの黒さと対照的に

下の写真のようにピンク色をしています。

扁平上皮癌の肉眼写真

悪性かどうか??

うえのツートップの写真でわかるように、悪性のものは肉肉しく、

元々のその部位の姿と大きく異なっています。

このようなできものを認める場合は待たずに腫瘍がよく診れる動物病院の診察を受けてください。

腫瘍診察の一般的な流れ

口の中にできものを見つけた場合はまず口腔内まわりの状況を観察します。

他の部位になにもないか、歯周病がひどくないかなど。

つぎに、肉眼からどのような腫瘍かを推測します。

写真のように悪い腫瘍の可能性がある場合は、

細胞診検査と呼ばれる針吸引の検査を行います。

この検査によって、うえのツートップの悪い腫瘍であればある程度診断がつきます。

もし、悪性の腫瘍の可能性がある場合はつぎに、以下の全身精査を行います。

・血液検査

・レントゲン検査

・エコー検査

これらを行う理由は転移や全身の状況を確認するためです。

悪性の腫瘍を疑う場合

上記の検査を進め、悪性を疑われる場合はつぎに、全身麻酔をかけてCT検査、生検検査(病理検査)を行います。

CT検査では数㍉レベルで腫瘍の広がりや転移の状況を確認します。

検査麻酔の不安がある方は↓をご覧頂き適切に検討してあげてください。

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生検(病理)検査では、腫瘍が何なのかを確定します。

最終的には、これらの検査をもとにどのような治療を行っていくかをその腫瘍ごとに、進行具合ごとに相談します。

万が一メラノーマ、扁平上皮癌のツートップであった場合は治療方法は様々で複雑です。

第一選択となる手術もとてもリスクが高い手術であり悩まれる飼い主さまも多いです。

以下のコラムをご参考にその子にとってなにが最善かをじっくり考えてあげてください。

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