お家の犬猫が示す症状に、
「これ様子見ていて大丈夫なのかな?」という悩みが多いと思います。
不要不急なのかどうか、素人判断できないことが多いと思いますので、
今回は、犬猫の症状で様子見てていいこと悪いことについてお話しします。
よくある症状である①食欲がない②吐き気③咳について
食欲がない?!
様子を見ずあいている動物病院に今日中に行くべきなのは
・普段食に貪欲なのに、おやつも含め急に何も食べない
・明らかに元気がなく、吐き気等も伴っている
動物は基本的に食に貪欲で、体調不良はまず食に現れます。
しかし、最近の家庭の犬猫は食に余裕があるので、その貪欲さに個体差があり、
気分次第では食べない子もいます。特に、小型犬種や猫ちゃんに多いです。
まず、うちの子にとって食べないことは珍しいかどうか、
食欲以外に強い症状(嘔吐、明らかな元気低下)が伴っていないかに注意します。
そこに明らかな違和感がある場合は、動物病院を受診しましょう。
上記が否定される場合は、まずは半日~1日を目安によく観察しましょう。
性格次第では食欲だけでは判断は難しいので、焦らず見てみましょう。
自粛期間は、不安であれば、駆け込まずまず病院に電話で確認しましょう。
吐き気がある?!
食欲不振の次に多いのが吐き気です。
様子を見るべきじゃないのは
・数分から数十分ごとに何度も吐く場合
・食欲不振などほかの強い全身症状を伴う場合
・比較的若い犬猫で、誤食した可能性がある場合
たて続く吐き気があり、食欲が全くない場合は緊急を要する病気の可能性がありますので、①②が強く関連する場合は自粛関係なく空いている動物病院を受診します。
逆に元気食欲がある単回の嘔吐や、食事性や生活環境に伴う軽度の下痢、軟便は少し様子を見て問題ない可能性が高いです。
咳をしている?!
咳は判断が特に難しいと思います。
まず、咳している=心臓が悪い ではありません。
咳をしている犬猫で様子を見てはいけないのは
・呼吸が早い場合(興奮すると呼吸は早くなります。呼吸の評価は寝転んでいる時などの安静時に評価)
犬猫で安静時1分間に呼吸数(胸の動き)40回以上は様子見てはダメ
・猫が口を開けて呼吸し、苦しそうなとき
・食欲低下など全身状態の変化も伴う場合
・舌の色が紫色の場合
しばらく安静にしても以上の症状が続く場合は、病院を受診しましょう。
逆に、様子を見て良い咳は、中高齢の小型犬種で今までも咳をしており、興奮や運動後一時的に乾いたような咳が続く場合です。気管虚脱に伴う一時的な咳は、涼しい環境で安静にすることで落ち着くことが多いですので、上記症状がなければ安静にして少し様子見てみましょう。
まとめ
今回はよく遭遇する3症状に絞ってお話ししましたが、犬猫は言葉が話せない上に、さまざまな症状を出します。
多くの不安や疑問が頭をよぎると思います。
しっかり犬猫の健康が守られ、ヒトと動物双方が健康でいられることを願っています。
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