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【必ず入るべき】ペット保険 ~なぜ動物医療は高い?いつ入るべきか?~

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近年、獣医療も発展し、さまざまな病気がわかるようになり、ヒトとほぼ同等の高度医療を受けることができるようになりました。

そのため、命を助ける治療を受けるために保険がなければとんでもない高額を請求されることがあります。

ヒトの病院に行った後に、動物病院に行くと、高い!!って思われたことはありませんか?

なぜ動物の治療はお金がかかるのでしょうか??

ペット保険の必要性についてお話しします。

動物医療が高い理由

おうちのわんちゃん猫ちゃんたちも自分たちと同じように様々な病気になります。

動物は人生の縮図です。

犬の5歳はヒトの約40歳前後、10歳は約70歳前後に相当します。

10年もあれば、ヒトの一生に近い時間を過ごす訳なので、目の前で様々な病気を患うことは何らおかしいことではありません。

つまり、ヒトが一生に患い、病院に行くのと同じだけ、その10年間に治療を必要とするのです。

また、動物は言葉を話せませんので、ヒトの医療よりも検査がより必要となります。

ヒトであれば、いつから、どこがどうで、どんな症状で~とわかりますが、動物は話せませんので、どこがどうなっているのかどうしても検査が多くなります。

また、飲み薬が飲めなかったり、自分から水分や栄養補給をしてくれませんので、注射や点滴が必要となり内服薬よりも高くなってしまうのです。

つまり、医療と比べ決して単価が高いわけではなく、

必要な検査の多さや治療方法の違いと保険の有無により高くなっているのです。

ペット保険の必要性

まず、自分と置き換えて考えましょう。

ヒトは当たり前のように生涯でいえば、大金を払い健康保険に入っています。

しかし、大きな病気にならないうちは、そんなに毎日毎週のように検査や治療を必要としません。

実際、自分は健康診断等以外ではこの10年病院に通っていません。

それでも、万が一何か病気になった場合は、保険によって動物と比べるととても安く感じるほどの費用で医療を受けることができます。

では、動物はどうでしょうか??

ヒトよりも検査(数)費用がかかり、ヒトよりも治療費用がかかり、ヒトの5倍近くのスピードで年を取り、濃縮した人生を生きています。

動物を飼うとは、自分自身の命の重みと何ひとつかわらない命の責任を負うことになります。

その命が脅かされたとき、しんどいとき、お金を理由に治療ができないほど、胸が痛い、やるせないことはありません。

命に関わる緊急を要する手術で、遭遇の多い急な出費の例を挙げると、

・急な貧血になり輸血をすると10万円以上かかります

・交通事故や外傷で骨折をすると30万円以上かかります

・避妊手術をしていない雌の犬猫が急な子宮蓄膿症になり緊急手術になると15万円以上かかります。

・おうちの子が異物を飲み込んでしまうと摘出手術に20万円以上かかります。

・お腹に腫瘍ができ、摘出手術すると20万円以上かかります。

・猫ちゃんがおしっこの病気になり、尿管に結石がつまると高度医療で50万円以上かかります。

・心臓の病気になり、心臓の外科手術になると100万円以上かかります。

ヒトの医療費とのちがいに驚きます。

都心に行くとさらに高額になります。

いずれもまったく珍しい病気ではなく、治療をするか見殺しにするかの二択を迫られてしまい、獣医師、飼い主、動物三者すべてが胸を痛めます。

こうならないように、我々ヒトはみんな保険に加入しているのです。

獣医療が進歩し、ヒトと同様な高度獣医療を受けれるようになってきたこの時代にペット保険に入っていないともったいないと考えられます。

どのペット保険がいい?

我々、獣医師は保険会社との繋がりはありませんので、この問いに対する正確な答えは持っていません。

正直、保険会社ごとの違いはあまり詳しくありません。

飼い主さまご自身で、保険請求手続き頂き、保険会社からの金額負担が発生するためです。

オススメは獣医師の観点でしいていえば、各保険会社を見比べて、

おうちの子の動物種(なりやすそうな病気)や今まで患った病気、避妊済みかどうか、掛け金額、どこまでの治療を望むか、請求の方法

を踏まえて最も自分と動物にメリットの多そうな会社のパックを選択するのがベストだと思います。

すでに患っていたりする場合は保険適用外であったり、すでに予防できてる病気や患う可能性が少ない病気は、保険を生かしきれない可能性があるからです。

まとめ

いま現在、中齢(10歳以下)の犬猫を飼われている飼い主さまでまだ、保険に加入されていない場合は、正直保険加入を検討していただいた方がいいと思います。

タイミングを悩まれる方もおられますが、ひとつ病気になるとその病気はもう今後適応外になりますが、申請は早いにこしたことはありません。

ヒトもがん保険や生命保険を30歳くらいから考え始めるものです。

実際には途中から入られる方も多く、年齢を重ねるとこれから様々な病気が見つかりますので、

入る可能性があるなら病気になる前に今が保険の考え方かもしれません。

1日でヒトの1週間を過ごす犬猫はなおさら。

獣医師がすべきことできることは保険の有無で一切変わりませんが、飼い主さまができることと動物が受けられる治療が大幅に変わります。

ヒトと同じように保険を適用し、快適にわんにゃんライフを送っていただければと切に願います。

少しでも皆さまのご負担が少なく、かつ、おうちのわんちゃん猫ちゃんが快適に過ごしていただけるようにご参考頂ければ幸いです。

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