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獣医師が伝える犬猫の病気や治療の考え方

【2025-2026年最新版】猫の投薬が驚くほどラクになる!獣医師が厳選した投薬グッズ&失敗しない飲ませ方

更新日:2025/11/23

「猫の投薬がどうしてもできない…」
「薬を見るだけで逃げられる…」
「毎日の投薬がストレスで限界…」

そんな相談は、動物病院でも圧倒的に多い悩みです。

でも安心してほしい。

猫の投薬は
“正しい道具 × 正しい手順 × その子に合った方法”
を選べば、ほとんどのケースで劇的にラクになります。

この記事では、現役獣医師としてオススメできる
「本当に使える投薬グッズ」+「成功率が上がる方法」+「失敗しやすいポイント」
を徹底解説します。

犬猫と生活をする中で投薬での悩みはつきまといます。

過去に投薬困難な犬猫に対する方法を簡単にご紹介しましたが、

自分の知る限りの商品と自分を含めた飼い主の評価・経験をもとにランキング形式で列挙します。

使い方や詳しい投薬方法は過去の投稿を参考にしていただければと思います。

猫が薬を嫌がる理由(ここを理解すると成功率が上がる)

猫が薬を嫌がるのは“わがまま”ではありません。

◆ 嫌がる主な原因

  • 口の中を触られるのが苦手
  • 苦い薬が多い
  • 飲み込む動作が不快
  • 嫌な経験を覚えている(記憶力が強い)

猫は「薬=捕まる=嫌なこと」と学習しやすいため、
最初の数回の成功がめちゃくちゃ大事。

薬の“タイプ別”おすすめ投薬方法

薬の種類によって、成功率が高い方法は違う。


🟦 錠剤

  • 投薬カプセル
  • 投薬棒
  • チュールで包む
  • ハサミで割る(※割ってはいけない薬もある)

🟨 粉薬

  • ウェットフードに混ぜる
  • ちゅ〜るに混ぜる
  • ごく少量の水で溶いてシリンジ

🟪 液剤

  • 横からシリンジで頬袋へ
  • 1〜2mlずつゆっくり

🟥 苦い薬(最難関)

  • カプセルに閉じ込める
  • 投薬棒で一気に飲ませる
  • 直後にちゅーるを口元に持っていく

(代表例:ステロイド、抗生剤の一部)

絶対に失敗しないための投薬テクニック

✔ ① 頭を軽く上げて、口を開ける

下あごをそっと押すと自然に口が開く。

✔ ② のどの奥(舌の付け根)に薬を置く

中途半端な位置はNG。

✔ ③ 飲ませた後、“喉を軽くなでる”

ゴクリと飲みやすくなる。

✔ ④ ご褒美(ちゅ〜る)をすぐに!

「薬=良いこと」と学習させる。

✔ ⑤ 成功体験を積ませる

最初の10回ほどが勝負。

一人暮らし・多頭飼育・シニア猫などケース別アドバイス

🏠 一人暮らし

  • 投薬棒+タオル巻きが最強
  • カプセルはまとめておくと時短

🐈 多頭飼育

  • 他の猫が寄ってきて邪魔する→別部屋で実施
  • 食事混ぜは誤食注意(1匹しか食べない)

👵 シニア猫

  • 液剤を使うと飲ませやすい
  • 飲水量減 → ウェット併用

🐱 持病あり(腎・肝)

  • NSAIDsは慎重
  • 混ぜるフード選びが重要

よくある失敗例と解決策

❌ 口の前から薬を見せる

→ “戦闘モード”になる
✔ 横からが正解


❌ 口の入り口に薬を置く

→ 噛む・泡を吹く・出す
✔ 喉の奥へ


❌ フードに混ぜればOKだと思っている

→ 嫌いな味だと“フード嫌い”を併発
✔ 少量で混ぜる/ちゅ〜る活用


❌ 苦い薬を割る

→ めちゃくちゃ苦くなる
✔ カプセルに入れる

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①位:投薬用ちゅーる

猫のごほうびと言えばちゅーる。

どんなしんどい子もちゅーるなら食べてくれることは多いです。

ちゅーるに混ぜてお薬をあげられてる方も多いと思います。

しかし、ペロペロとちゅーるだけ舐めとられて、薬だけ残されることはありませんか?

この投薬用ちゅーるは普通のちゅーるより粘度が高いので、

薬を包み込めるのでちゅーるだけ舐めとられなくなります。

自分から食べない子もこれに包んで、歯茎に塗りつけることで半強制の投薬も可能になります。

また、おやつとしても普通に使えます。

ちゅーるがそもそも嫌いな子は使えませんので試す必要はないと思います。

ちゅーる好きな子で投薬やサプリメントが必要な子にとってはめちゃめちゃ便利で長期的にコスパNO.1。

ほぼすべての猫が嫌がらない

錠剤・粉薬を包める

長期投薬に最適

ストレスゼロで成功率が高い

おすすめ例:

ピルアシスト

CIAOちゅ〜る 投薬用

②位:投薬棒

おやつ混ぜが困難な子で、手で口にほりこむのが苦手な方や噛まれる恐れがある方はこの投薬棒を用いることで、

安全にかつ確実に口の奥に薬を送り込むことができます。

自分も噛まれたくないし、1回で終わらせてあげたいので基本的によくこれを使います。

他の投薬グッズ(スポイト、カプセル、猫袋)と組み合わせることでさらに確実になります。

先っぽはシリコンになってるので口を傷つけることもないので、とても使いやすいです。

様々な形状が出回っており試してきましたが、下のタイプが最も取り回ししやすいです。

顔回りを触れない猫ちゃんには使えませんが、

短時間なら我慢できる子なら、間違いなくこれで飲ませられます。あとは、技術です。

苦い薬、口の中で溶ける薬に最強

1つに複数の薬をまとめられる

喉に引っかかりにくい

ポイント:
投薬棒との併用で成功率が激上がり。

③位:ピルクラッシャー×投薬スポイト

処方される錠剤によっては大きくて猫ちゃんには飲みにくい場合があります。

また、錠剤ではどうやってもうまく出されてしまう子の場合は薬を砕いて、

液体にといて、またはカプセルにつめこんで投薬します。

液体にとく場合は少し味がばれないように味のついた液体に溶いてあげるほうが確実です。

錠剤を喉の奥へ“安全に”送れる

噛まれない

一人暮らしでも使いやすい

特に“絶対に飲まない猫”への最終兵器。

④位:ピルポケット

ドライフードなどご飯をばくばく食べる子は、

このピルポケットに薬を完全に包み込んでご飯に忍ばせることで食べてくれることがあります。

粘土のようになってるので、錠剤を完全に練り込んで隠せるのがメリットです。

苦味が少ない薬ならこれが一番ラク

口の横からスッと入れられる

食欲が落ちてる時に最強

⑤位:カプセル

錠剤によって(ステロイドや下痢止め)はとても苦かったり、

泡だらけになってしまう場合は、錠剤が舌に直接つくことが原因です。

ピルカッターやピルクラッシャーによって小さくした錠剤をカプセルにつめこんであげることで錠剤のストレスがなくなります。

また、小さな薬を複数飲んでいる子はカプセルにひとつにまとめて投薬することができます。

ただし、カプセルは無理!とゆう方はこれは使えませんね。苦味がなければ!とゆう方へおすすめです!

投薬棒の先にもはめ込みやすいので、組み合わせることで力を発揮します。

#5が最も小さいカプセルで、それ以上は猫ちゃんには大きく逆に飲みにくくなります。

暴れる子・爪が出る子向け

安全性が段違い

家庭でも使いやすい

⑥猫袋

猫ちゃんは自宅での投薬や爪切り、皮下点滴の場合、暴れまわったり、すぐ逃げていってしまいます。

そのような子は猫袋にいれることで手足が自由に動かせられなくなり、

確実に短時間で処置を終えてあげることができます。

もちろん猫ちゃんにストレスを与えてしまいますが、

長時間にわたってなんども下手に格闘されるよりはよっぽど短時間に終わる方がストレスが少ないです。

これは爪切りや点眼など様々な用途で使えます。

オススメできる子:逃げ回る子

オススメできない子:袋に入れれない子

⑦ピルカッター

処方されている錠剤が大きい子は、自宅でピルカッターで、小さく割ることで飲みやすくなります。

また、崩れないように錠剤で処方してもらい、自宅で分割し投薬することもできます。

ハサミや包丁で代用される方がいますが、その場合、一部砕けてしまったり、正確に分割ができません。

これならパチっと綺麗に確実に自由に割ることができます。

投与量に微妙な調節が必要な動物ならでわですが、投薬が多い一家には、ひとつはあって困らないです。

オススメできる子:大きい錠剤を飲んでいる子

オススメできない子:錠剤の問題ではない子

⑧投薬ケース

分割した状態で多数処方されていたり自宅で分割した場合、袋に入っている錠剤がボロボロになってしまったりします。

そうすると最後の方の錠剤は正確な分割よりも小さくなってしまいます。

また、毎日投薬をしている場合、飲み忘れや家族間での重複投与などの混乱を生じることがあります。

あらかじめ投薬ケースにその日飲む分を入れておくことで家族間での与え間違えと薬の砕けを防止することができます。

これはマメな飼い主さまはよく使われてるイメージです。

オススメできる子:家族で飼われている子、毎日複数投薬をする子、分割された薬を処方されている子

オススメできない子:短期間の投薬の子

Q&A(投薬の疑問を全部解決)

Q. 投薬が完全に無理な猫はどうする?

→ 病院で液剤へ変更、持続薬、注射薬に変更できることもある。

Q. カプセルは安全?

→ 喉につかえにくく、猫との相性が良い。

Q. 薬を飲んだか分からない時は?

→ 口の中を確認、舌の下に隠す子もいる。

Q. 投薬後に嘔吐したら?

→ 20〜30分以内は薬が吸収されにくい → 再投薬は要相談。

まとめ

投薬は「道具 × 手順 × その子に合わせる」のが最重要

補助トリーツ・カプセル・投薬棒は三種の神器

苦い薬は必ずカプセルかちゅ〜る

“成功体験” が猫の投薬ストレスを激減させる

無理な時は薬の形を変えてもらうのが正解

様々なパターンの子、ご家族がおられるので、どの投薬方法がふさわしいかは千差万別です。

そのなかで、様々な飼い主さまと猫ちゃんに試して頂いた中で、より快適な投薬に近づけたグッズをご紹介しました。

各グッズは組み合わせることでより快適かつ確実な投薬が可能となります。

その子にあった方法で、短時間に確実に、がなによりも大切です。ご参考になればと思います。

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