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獣医師が伝える犬猫の病気や治療の考え方

犬猫が下痢をする原因と対処法|獣医師が危険な症状と受診の目安を解説

更新日:2025/12/7

年末年始になると多くの動物病院は休みになります。

また、おせち料理含めさまざまな食べ物をおうちの子にあげる方も多いですね。

そんなとき、犬猫が下痢をしたらどうしますか?

動物病院が開く日まで様子見ますか?

お正月は、犬や猫の体調トラブルがもっとも増える時期です。
その中でも特に多い相談が 「下痢」

普段は丈夫な子でも、
食べ慣れないごちそう・生活リズムの変化・来客ストレスなどにより、
腸内環境が乱れやすくなります。

ただし、下痢の陰に 膵炎や誤食(骨・串・おせち)・感染症 が隠れていることもあり、
“お正月だから様子を見る” と重症化するケースもあります。

この記事では、年末年始に犬猫の下痢が多い理由、
危険な下痢の見分け方、家庭でできるケア、病院へ行くべきサインを獣医師がわかりやすく解説します。

正月に下痢が増える理由

年末年始は、犬猫の生活環境が大きく変わります。

  • 食べ物が変わる
  • 来客が増える
  • 飼い主の生活リズムが乱れる
  • 室温が不安定になる
  • ゴミ・残飯が増え誤食しやすい

これらが重なることで、腸が刺激され下痢を起こしやすくなるのです。

特に 高脂肪の食べ物とストレス が重なると、
膵炎などの重い病気へ進むこともあります。

食べ物による下痢(もっとも多い原因)

お正月の食べ物は犬猫にとって刺激が強いものが多く、
最も多い原因が “食べ慣れない物を食べたこと” です。

よくある例

  • おせちの肉・魚・味の濃い料理
  • 刺身の脂
  • 数の子
  • カニ・エビ
  • ハム・ソーセージなど加工肉
  • 高脂肪のおやつ
  • 子どもがこっそり与えてしまうケース

脂肪分が多い食事は 急性膵炎 の引き金になります。

吐き気や元気消失を伴う場合は要注意です。

来客・環境変化によるストレス

年末年始は来客が増え、
普段静かな家が急ににぎやかになります。

  • 大きな声
  • 小さな子どもの走り回り
  • 知らない人の出入り
  • 生活ペースの変化

これらのストレスで下痢をする犬猫は非常に多いです。
特に神経質な子・高齢の子は影響を受けやすくなります。

冷えによる胃腸トラブル

冬場は 体の冷え で腸の動きが悪くなり、下痢や軟便になりやすい季節です。

  • 寒い場所で長時間過ごす
  • 温度差が激しい部屋を移動する
  • 夜間の室温が下がりすぎる

冷えは下痢だけでなく 関節痛・膀胱炎 にもつながります。

誤食(お正月特有の注意点)

誤食は命に関わるケースがあり、
正月は特に発生率が高いです。

危険なもの

  • 焼き鳥の串
  • 魚の骨
  • お雑煮の具
  • お菓子の袋
  • おせちの竹皮
  • 落ちている食べ物のカス

串・骨・餅は、
腸閉塞・食道損傷・窒息 の原因になるため緊急症例が多いです。

下痢+嘔吐を伴い、食べた可能性がある場合はすぐ受診してください。

下痢に伴う症状は?

少し様子見て大丈夫か判断するポイントは、

元気食欲がしっかりしているか?です。

多少の軟便であり元気食欲があれば年末年始様子をみてもほとんど大丈夫です。

しかし、元気食欲がない中で下痢をすると、脱水を引き起こし、

ミネラルバランスを崩し負のスパイラルになります。

そのため、そのような場合は救急の動物病院に連れていきましょう。

病院へ行くべき下痢のサイン

次の症状が出ている場合は早めの受診をすすめます。

  • 血便・黒い便
  • 下痢と嘔吐が同時に起こる
  • ぐったりしている
  • 水分が摂れない
  • 下痢が2日以上続く
  • 子犬・子猫の下痢(重症化が早い)
  • 高齢の犬猫
  • お正月料理を食べた可能性がある
  • 誤食の可能性がある

特に 下痢+元気消失+嘔吐 は緊急性が高い組み合わせです。

自宅でできる対処法

軽度の下痢で元気があり、誤食の心配がない場合に限り、以下の対策ができます。

  • 食事量を少し減らす(絶食は推奨しない)
  • 水分をしっかり与える
  • 低脂肪の消化の良いフードに切り替える
  • 部屋を暖かく保つ
  • 来客の多い部屋から離して休ませる

ただし、軽症かどうかの判断が難しい場合は受診が安全です。

正月に特に気をつけたい食べ物まとめ

  • からあげ
  • 焼肉
  • ハム・ソーセージ
  • お雑煮
  • 刺身の脂身
  • おせち料理全般
  • チョコ・ナッツ類(犬猫に有害)

「少しだけ」でも下痢につながることがあります。

よくある質問(FAQ)

Q. 下痢だけなら様子を見てもいい?
→ 元気があれば24時間程度は様子見可能。ただし嘔吐や血便があれば受診が必要です。

Q. 整腸剤を飲ませても良い?
→ 一般的な整腸剤は安全ですが、改善しない場合は検査が必要です。

Q. 子犬が下痢しています。危険ですか?
→ 子犬・子猫は脱水が早く、早期受診が推奨されます。

犬と猫の下痢|原因・症状・診断・治療・飼い主ができる対処法を獣医師がやさしく解説

■ まとめ(この記事の要点)

  • 年末年始は下痢の相談がとても多い
  • 原因は 食べ物・ストレス・冷え・誤食 が中心
  • 高脂肪の食べ物は膵炎のリスクが高い
  • 誤食(串・骨・餅)は特に危険
  • 血便・嘔吐・元気消失は早期受診が必要
  • 軽度なら食事管理・温度管理で改善することもある
  • 子犬・高齢犬は重症化しやすく注意が必要

以下に獣医師の視点から、
治療中の犬猫に現実的に選ばれているフードをまとめまています。

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