- 1 まぶた『マイボーム腺腫』
- 2 眼球『メラノーマ』
- 3 鼻腔『腺癌』
- 4 口唇/マズル『組織球腫』
- 5 口の中『メラノーマ』
- 6 耳の中『耳垢腺癌』
- 7 胸の中『胸腺腫』
- 8 肺『肺腺癌』
- 9 心臓『血管肉腫』
- 10 のど『扁平上皮癌』
- 11 くび(のどぼとけ)『甲状腺癌』
- 12 胃『腺癌』
- 13 小腸『リンパ腫』
- 14 盲腸『GIST(消化管間質腫瘍)』
- 15 大腸『ポリープ』
- 16 肝臓『肝細胞癌』
- 17 脾臓『血管肉腫』
- 18 膵臓『インスリノーマ』
- 19 副腎『腺癌/褐色細胞腫』
- 20 腎臓『腎腺癌』
- 21 膀胱『移行上皮癌』
- 22 精巣『セルトリ細胞腫ほか2つ』
- 23 包皮『肥満細胞腫』
- 24 卵巣『顆粒膜細胞腫』
- 25 子宮『平滑筋腫』
- 26 膣『線維腫』
- 27 肛門『肛門周囲腺腫/癌』
- 28 骨『骨肉腫』
- 29 関節『組織球性肉腫』
- 30 筋肉『血管肉腫』
- 31 指『軟部組織肉腫』
- 32 脳『髄膜腫』
- 33 脊髄『悪性末梢神経鞘腫』
- 34 皮膚『肥満細胞腫』
- 35 乳腺『乳腺腫瘍』
まぶた『マイボーム腺腫』
まぶたの腫瘍はわんちゃんにおいてよく遭遇する腫瘍の 1つで すが、そのほとんどが良性のマイボーム腺/皮脂腺腫であり、
悪性の腫瘍の確率はわずか 2 %前後とされています。
大きさや経過から悪性の可能性が疑われる場合は、全身麻酔での細胞診検査や手術を必要とします。
また、腫瘍が大きくなり眼球の角膜に傷をつけてしまう場合は良性であっても切除を検討します。
眼球『メラノーマ』
眼球腫瘍は眼内出血(前房出血)や炎症(ぶどう膜炎)水晶体の脱臼、緑内障に伴う痛みや視覚異常などの症状を示し見つかることが多いです。
ただし、腫瘍の診断はとても難しく、
各眼科検査にに加えて超音波検査や CT/MRIなど画像検査を併せて可能な限り正確に評価します。
その理由は、眼球腫瘍の治療および確定診断は眼球摘出という外科手術によってのみ行い、その後の視覚や外貌に大きな影響を与えるためです。
ねこちゃんの眼球メラノーマはとても多いですので、参考にしてみてください。
ごんた先生おうちの猫ちゃん おめめに黒いシミありませんか? 猫の目にできる眼球腫瘍のなかで圧倒的に発生率が多い腫瘍はメラノーマ(別名:悪性黒色腫)です。メラノーマはおめめが黒くなるので比較的発[…]
鼻腔『腺癌』
わんちゃんの鼻の中の腫瘍は中高齢になると比較的多く発生します。
疑わしい症状としては1~2週間続く治らない鼻水や鼻血を示す場合です。
この症状として腫瘍以外には、
鼻炎(細菌性、真菌性、異物性、歯源性)や鼻咽頭ポリープなどです。
急なくしゃみ鼻水は歯周病からくることも多いですので、まずその可能性を疑います。
口唇/マズル『組織球腫』
組織球腫は3歳未満の若い犬において頭部、耳、四肢にも っ とも多く発生する良性腫瘍です 。
1 ~ 4週間で急に1センチほどまで大きくなり、ピンク色をしています。発症後多くの場合は 1~2カ月以内に免疫活性化によって自然に退縮する ため経過観察を行います。
口の中『メラノーマ』
口腔内メラノーマは高齢のわんちゃんの口の中の腫瘍で最も発生頻度が高く、かつ悪性度も高い悩ましい腫瘍の代表格です。
詳細を下記にまとめます。
ヒトも犬猫も年齢を重ねると腫瘍の発生率は上がります。これは避けられない遺伝子変異の確率論です。特にわんちゃんの場合は高齢になると、口の中にできものができることが少なくありません。見たことなければちらっと覗いてみてく[…]
耳の中『耳垢腺癌』
犬の耳の腫瘍は、外耳炎のように外耳道の慢性的な炎症が耳垢腺の変化を起こし、腫瘍化すると言われています 。
わんちゃんの耳の中のできものは約60%が悪性腫瘍であり耳垢腺癌が最も多いとされています。
しかし、転移率が低い腫瘍ですので、可能な限り積極的な外科的摘出が望まれます。
胸の中『胸腺腫』
胸の中の肺以外にできる腫瘍として多いのが胸腺腫という腫瘍です。
詳しくは下記にまとめています。
年齢を重ねることでさまざまな腫瘍が発生しますが、胸の中に腫瘍ができると呼吸が苦しくなるので、とても辛い状態で見つかることが多いです。胸のなかにできる猫の腫瘍のひとつに胸腺腫があります。どんな腫瘍でしょうか?[…]
肺『肺腺癌』
犬の肺腫瘍は無症状の健康診断でたまたま発見されることも多く、約3割のわんちゃんで無症状
であったとの報告されています 。
症状がある場合は発咳が認められ、そのほかに呼吸促拍や元気消失、体重減少なども認められるとされています。
呼吸が早い際の対処法を下記にまとめています。
心臓『血管肉腫』
血管肉腫はわんちゃんに発生する腫瘍の中で最も悪性度が高く、悩ましい腫瘍です。
下記に詳しくまとめています。
最近は大切に丁寧に飼われているワンちゃんネコちゃんが増え、とっても長寿な子が増えてきました。獣医療もすすみ様々な病気が早期に診断され、治療選択肢も広がっています。動物は言葉が話せないので早期発見早期治療には飼い主様の細かな[…]
のど『扁平上皮癌』
前述のメラノーマの次に口のなかにできやすい腫瘍が扁平上皮癌であり、転移は少ないものの局所浸潤性が強いためとても悩ましい腫瘍です。
のどの奥や扁桃にできる場合も多く、その場合はのどの痛みや声の変化、嚥下困難などの症状から見つかることも多いです。
犬が高齢になると口の中にできものができることは少なくありません。犬の悪性の口腔内腫瘍にはトップ2が存在し、ひとつは有名なメラノーマ(悪性黒色腫)で、もうひとつは扁平上皮癌です。扁平上皮癌は早期に発見し外科的[…]
くび(のどぼとけ)『甲状腺癌』
のどぼとけの付近にある内分泌臓器である甲状腺が腫瘍化した場合を甲状腺癌と言います。
わんちゃんでは比較的遭遇する腫瘍です。
下記に詳しくまとめています。
甲状腺はヒトと同じくのどぼとけの近くに存在する臓器で、体にとって大切な様々なホルモンを分泌している内分泌臓器です。わんちゃんにおいてこの臓器が大きくなっている場合はその90%は悪性、つまり甲状腺癌であると言われてい[…]
胃『腺癌』
小腸『リンパ腫』
わんちゃん猫ちゃんはとても長生きになるとともに腫瘍を患う確率も高まりました。その中でも犬猫ともに多く、辛い腫瘍にリンパ腫があります。いきなり我が子がリンパ腫と宣告され、抗がん剤をしますか?ステロイド[…]
盲腸『GIST(消化管間質腫瘍)』
大腸『ポリープ』
肝臓『肝細胞癌』
脾臓『血管肉腫』
犬の血管肉腫はとても悩ましく、かつ意外とよく遭遇する腫瘍のひとつです。また、進行がとても早いので、急に症状が現れまたたくまに体をむしばんでいきます。急に血管肉腫と診断され余命宣告をされてしまう飼い主さまも多く、とて[…]
膵臓『インスリノーマ』
副腎『腺癌/褐色細胞腫』
腎臓『腎腺癌』
膀胱『移行上皮癌』
膀胱の腫瘍は尿路(尿の通り道)にできる腫瘍の約7割を占め、とてもよく遭遇します。この腫瘍は基本的に悪性であり、周りの臓器に広がったり、転移したりしやすい腫瘍です。では、この腫瘍を早期発見するためにどうすべき[…]
精巣『セルトリ細胞腫ほか2つ』
包皮『肥満細胞腫』
卵巣『顆粒膜細胞腫』
子宮『平滑筋腫』
膣『線維腫』
肛門『肛門周囲腺腫/癌』
犬の肛門嚢アポクリン腺癌とは比較的稀な腫瘍ではあり肛門周囲腫瘍の17%、全皮膚腫瘍の2%を占める腫瘍です。発症の平均年齢10-11歳で性差や好発犬種がありません。肛門嚢に出来る良性腫瘍は極めて稀なので、肛門嚢に腫瘍ができている場合[…]
骨『骨肉腫』
関節『組織球性肉腫』
筋肉『血管肉腫』
犬の血管肉腫はとても悩ましく、かつ意外とよく遭遇する腫瘍のひとつです。また、進行がとても早いので、急に症状が現れまたたくまに体をむしばんでいきます。急に血管肉腫と診断され余命宣告をされてしまう飼い主さまも多く、とて[…]
指『軟部組織肉腫』
犬の軟部組織肉腫は効きなれない言葉ですが高齢の犬に比較的よく発生する腫瘍です。皮膚の下の皮下織や筋肉、脂肪など軟部組織よ呼ばれる部分が腫瘍化したものを総じて指します。では、軟部組織肉腫の症状や診断、治療についてまとめます。[…]
脳『髄膜腫』
わんちゃんも長生きになり20歳の子も珍しくなくなってきました。長寿になるとヒトと同じでどうしても様々な病気が見つかります。その中でも急に起こる症状のひとつに発作があり、高齢犬の初発発作の多くは脳腫瘍が原因であると考[…]